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●英国骨董ハンティングの旅その5

第5回 ホームステイ
(コミュニケ1999年8月号掲載)

 初めての買い付け時の土曜日、ジャックの家族とイタリアンレストランで食事をすることになりました。彼に連れられてレストランに行くと、隅っこのテーブルにブロンドの典型的なイギリス美人が座っていました。それが奥さんのコニーでした。

 ジャックと私は地ビール(ビター)を、コニーはジントニックを頼み、私はコニーと自己紹介を交わし、ボリュームたっぷりの夕食を済ませると、ジャックが、「君が今、滞在しているB&Bは高くつくので、明日から部屋を替えよう」と言い出しました。「それはどこ?」と尋ねますと、「それは私の家だ」との返事。どうやら奥さんのコニーが私を泊めることに納得してくれたようです。

 こういうわけで今後、買い付けの度にジャックの家にホームステイできるようになり、買い付け時の滞在費が随分節約できるようになりました。(もちろん無料で泊まっているわけではありませんが、ホテルの費用を考えれば雲泥の差です)

 彼の家は、コニーが花屋(造花)を営み、ジャックがステンドグラスとアンティークを扱っています。リビングには暖炉がセッティングされており(もちろん今はガスストーブを中に設置してありますが)暖炉の上の飾り戸棚と部屋の天井付近の回り縁は、所狭しとアンティークの食器や皿が飾られています。

 その後私は、この家庭を訪問する度に、日本の古い陶器や漆器、また珍しい物をお土産に持参し、彼のコレクションに加えてもらっています。彼の家そのものが150年以上も前に建てられた物であり、その中で、アンティークが息づいています。ものを大切にすること、ブランドや高価なものではなくとも気に入った物を選んで家族のように付き合い、その中で暮らして行くというイギリス流の本当に豊かな暮らしをこの家族から教えられました。
コニー
奥さんのコニー  
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