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●バーチャルパイプオルガンとは?その9

★オルガンの新しい時代が始まった。

 欧米では、もうすでに始まっているといったほうがよいかもしれない。

キリスト教文化の中で生まれたパイプオルガンは、その圧倒的に巨大な造作のため、大きなキャパシティと資力を有する教会でなければ、備えることは困難であった。

19世紀に入って、新しくパイプオルガンを似せて、ハーモニウムやリードオルガンが発明され、産業革命の恩恵を受け、大量生産が可能になった。この新しい楽器は非常にパイプオルガンに比べてコンパクトで安価で、アメリカ、カナダのメーカーが性能を競い合い、あっという間に世界中にひろまった。

この楽器は、コンパクトでありながら、表現力に優れ、小さな教会のみならず、多くの家庭にも入り込んで、日本では学校教育の場所でも大いに活躍して、音楽の普及に寄与したわけである。


やがてテクノロジーの発達で、電子オルガンが発明され、毎年のようにメーカーのセールスマンが新機種を売り込むのに奔走し、やがて古い機種は粗大ごみのように扱われ、使い捨て時代の象徴のようになっていった。
有名メーカーは電子オルガンのコンクールや等級制を導入し、まるで新車を売り込むように、新しい機能を搭載した機種を売り込むようになっていった。

ところが近年になって、パソコンが発達し、その容量が飛躍的に増大したおかげで、バーチャルオルガンというものが、あるイギリス人の手で開発された。これはまるで産業革命の恩恵で、リードオルガンが世界中に広まった環境とそっくりであると私には思えるわけである。

このシステムはHaouptwerkというアメリカの某社のソフトを介して、MIDI端子のついている鍵盤で、バーチャルオルガンとするわけである。このソフトはヨーロッパ等に存在する有名なパイプオルガンを現地で一本一本丁寧にサンプリングしてファイル化したものであり、そのためパソコンの容量は2ギガ以上、32ビット以上のハイスペックを必要とするものである。

要するにこのソフトがあれば、自宅の電子オルガンを使って、海外の有名なオルガンの音を、実際に鍵盤を通して演奏できるわけである。

私の場合は、1997年製のY社の(すでに陳腐化した)2段鍵盤、足鍵盤付の電子オルガンに、MIDIシーケンサーを通してパソコンでヨーロッパの4つの教会のオルガンをインストールして使っている。

その音質は限りなくパイプオルガンに近く、どのメーカーの電子オルガンの音源も比較にならないほどリアルである。(実際には音源を鳴らすスピーカーに左右されるが・・・) パソコンの画面には各教会のコンソール(演奏台)が大写しになり、その画面上のストップをマウスで選んで、音色を選択するわけであるが、ディスプレイをタッチセンサーのものにすれば、演奏者が画面上のストップをタッチすることによって、音色を選べるのでまるで自宅にパイプオルガンがあるような感じなのである。

またパイプオルガンの演奏者の練習用オルガンとしては、ヘッドフォンを使って利用することも可能であり、夜間でも近所の迷惑にはならない。

さらにこのシステムを使うメリットは、一台のオルガンで、バロックオルガンやロマンティックオルガン等、曲によって使い分けが可能である。

リードオルガンお宅(失礼)の方には、何台もリードオルガンを自宅に所有しておられる方が多いが、ヴァーチャルオルガンの場合は一台のオルガンで、数十台のパイプオルガンをソフトとして保有することが可能である。それに、オルガンが故障しない限りは新機種を導入する必要もないわけである。ただし三段鍵盤に増加する場合は、一段余分にキーボードを追加する必要があるが、私の場合はヤフーのオークションで一万円程度でMIDIキーボードを購入して利用している。
要するに安いコストでどんな電子オルガンよりも良質なオルガンを手に入れることができるわけである。

youtubeで検索すると、多くの欧米人が、バーチャルパイプオルガンをDIYで組み立て楽しんでいる姿が見られ、その音質の良さに驚かされる。

さてここで日本の現状を見てみると、このバーチャルオルガンに気づいて取り入れている人は極めて少ない。
これはひとつはオルガンに興味を持つ人が、教会関係者に限られ、それ以外の人が非常に少ないことがあげられるが、もうひとつ大きな問題は言葉の壁である。

ボーダレスの時代になったにもかかわらず、日本のインターネットの利用者が海外に目を向けず、全く鎖国状態にあることがここでも大きな原因といわざるを得ない。

私の場合も、多少は普通の人よりは英語ができ、海外の取引も頻繁にしてきたけれどもバーチャルパイプオルガンを利用できる状態になるのに6ヶ月程度かかったわけである。(それも最後にはKさんにお手伝いをしてもらってである。)

最後に、このシステムを導入するには、パイプオルガンを理解し、コンピューターに堪能で、MIDIに精通し、なおかつ英語力が必要とされる。インストールするには何度も現地のメーカーとメールのやり取りが必要であり、取り扱い説明書もすべて英文である。

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